『仮面ライダー』作品、色々観ました

 12月のblog更新、最初の話題は『仮面ライダー』シリーズ作品の感想です。
 今回感想を書く作品は、

  ・Vシネマ『ドライブサーガ 仮面ライダーマッハ / 仮面ライダーハート』
  ・ドラマCD『ドライブサーガ 仮面ライダーマッハ 夢想伝』
  ・映画『仮面ライダー 平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド  & ゴースト with レジェンドライダー』


の3本です。


・『ドライブサーガ 仮面ライダーマッハ/ 仮面ライダーハート』
 既に2つ前の作品となった『仮面ライダードライブ』の外伝作品。ハートが仮面ライダーとなる『仮面ライダーハート』編と、仮面ライダーマッハが主役の『仮面ライダーマッハ』編がセットになった内容です。2編それぞれでかなり作風の違う内容となっていますが、どちらも見応えのあるものに仕上がっていました。
 三条陸さんの担当した『仮面ライダーハート』は明るめの脚本。本編で敵の首魁であったハートが七転八倒し、泥まみれになって奮闘する意外性とドラマを兼ね備えた物語でした。現さんとの凸凹コンビも魅力的。本編の展開を踏まえた台詞にも胸が熱くなりました。笑いも熱さも切なさも濃縮された、「陽」のシナリオでした。
 長谷川圭一さんの担当した『仮面ライダーマッハ』のは陰惨かつ強烈な暗い脚本。なかなか朝の子供番組では扱えないような猟奇的な殺人事件や、剛とヒロインの令子、チェイスのドラマを綺麗にまとめていました。『小説 仮面ライダードライブ マッハサーガ』のセルフオマージュらしき部分も好印象。こちらには『ドライブ』の「陰」が濃縮されていましたね。
 演出は石田秀範監督。お話の方向性が正反対の2編ですが、見事に演出しきっていました。さすが巨匠。そして今回のアクション監督は初挑戦の藤井祐伍さん。ハートには肉体の力強さ、マッハには躍動感といった、キャラクターの魅力や特性を存分に発揮させたアクション演出でした。
 今回もNice drive!見事な出来栄えでした。本当に面白かった!

・『ドライブサーガ 仮面ライダーマッハ 夢想伝』
 ドラマCDで発売された『ドライブサーガ』の1つ。『仮面ライダーマッハ / 仮面ライダーハート』の前日譚です。映像作品ではありませんが、キャラクターの魅力は少しも損なわれておりません。立派な『ドライブサーガ』でした。
 チェイサーにマッハ、ハートと様々なキャラクターを主役に据えてきた『ドライブサーガ』ですが、今回の主役はある意味、蛮野天十郎かもしれません。お話の中での蛮野は単なる悪役・やられ役ですが、存在感やインパクトは絶大。ときには豪快にあくどく、ときにはネチネチと嫌味ったらしく……。ドラマCDということも相まって、森田成一さんの声の力に圧倒されました。ある意味で、蛮野のためのドラマCDかもしれません。彼の行く末も期待を裏切らないものになっているのである意味安心。蛮野の魅力(?)が詰まった作品でした。
 もちろん、蛮野はやられ役に過ぎません。物語やドラマの主役は詩島剛です。想定外の形で具現化されたチェイスとの友情、父親である蛮野との完全決着など、剛に欠かせない要素は外されていませんでした。情景がありありと思い浮かぶような台詞と演技で、物語・ドラマへの没入感も抜群。
 声の力を存分に堪能できる作品でした。今回もNice Drive! あ、内容とはまったく関係ありませんが、CD盤面は蛮野の顔でもよかったかもなぁ……駄目?

・『仮面ライダー 平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド & ゴースト with レジェンドライダー』
 冬恒例となった『MOVIE大戦』の進化版。仮面ライダーたちの良さを存分に引き出しつつ、『仮面ライダーエグゼイド』の物語の大事な柱となる要素を改めて提示した映画でした。
 アクション映画としては少し単調な面がありました。変身をせずに戦う、いわゆる素面アクションがあるのは良いのですが、仮面ライダーの登場シーンより時間が長い印象を受けた点と、同じ敵ばかりが登場する点はマイナス。バイク戦もなくシチュエーションにもあまり工夫がないこと、戦闘シーンが続く構成であることも相まって、素面アクションのシーンではただ殴り合っているだけという印象が少し強くなりました。
 そうした単調さを除けば、アクション自体は非常に良い出来栄え。キャラクターの個性を活かしたアクションとなっており、見応えのあるものに仕上がっていました。登場する仮面ライダーたちも、フォームチェンジや各種アイテムを律儀に使用したアクションで個性を最大限に発揮。戦闘シーンの数少ないバリエーションの1つである、3DCGを駆使した巨大パックマン戦にも迫力がありました。
 仮面ライダーエグゼイド= 宝条永夢を中心としたドラマも、シンプルかつストレートに描かれていて好印象。永夢が自身の無力に悩みつつ、泥だらけになりながらも敵に立ち向かう姿は非常にカッコよかった! 先輩ライダーのゴーストやドライブにもすっかりヒーローの風格が出ましたね。ウィザードはちょっともったいない面もありましたが、キャラクターが活かされていました。鎧武は……強引だったけど、妙に納得してしまいました。
 さてこの映画、現在放送中の『仮面ライダーエグゼイド』と密接に関わった映画です。ここからは1つの映画の評価とは別に、『仮面ライダーエグゼイド』の映画としての感想を書きます。
 『仮面ライダーエグゼイド』という物語の柱の1つに、「主人公・宝条永夢が、地道に成功を積み重ねていく」というものがあります。研修医である永夢は仮面ライダーエグゼイドとして敵を倒していきますが、他の仮面ライダーと対立する羽目になったり、様々な人物の嘘や策略に翻弄されます。物語全体としてはこういった対立や陰謀が大きな流れとなり、現時点での永夢はそれに抗えません。自身の無力を痛感する状況の中でも永夢は、患者ひとりひとりの命や笑顔を救うことに自身の存在意義や喜びを見出していきます。また、ライバルの仮面ライダーたちと曲がりなりにも共闘するなど、少しずつではありますが関係を深めていきます。番組が始まったばかりということもありますが、強大な敵を倒すヒーロー番組としての爽快感や達成感よりも、未熟な研修医が成功をひとつひとつ積み重ねることに重点を置いたドラマと言えます。
 今回の映画でもこのポイントは外されていませんでした。医者としても仮面ライダーとしても新人の永夢は先輩ライダーと対等になりえません。高校生である仮面ライダーゴースト = 天空寺タケルにも精神面で圧倒される始末です。映画のクライマックスにおいても、先輩ライダーたちが持ち前の能力や精神力を存分に発揮して敵を撃破していく一方、エグゼイドは相手の八つ当たりによる偶然によって勝利してしまいます。しかも永夢自身はそのことを覚えていません。ヒーロー映画としては異色の決着で、映画の大きな魅力を削いでいるように見えるかもしれません。
 また、この映画には黒幕がおり、その目的はまんまと達成されてしまいます。仮面ライダーたちの勝利は黒幕の陰謀を阻止するには至らなかったのです。
 しかしその後、永夢は先輩ライダーであるタケルの命を救います。突然心臓が止まってしまったタケルに心臓マッサージを施し蘇生させるのです。ヒーローとして大きな勝利を成し遂げたとは言いがたい永夢ですが、1人の人間の命を救うという医者としての成功を収めます。ヒーローが強大な敵を倒すというカタルシスよりも、1人の人間の懸命さがヒーローを救うというドラマを重視したシナリオは、『エグゼイド』の魅力をしっかり提示できたといえるのではないでしょうか。
 戦闘シーンの構成にもう少し工夫が必要ではありましたが、「映画館で観て良かった!」といえる出来でした。『エグゼイド』のファンなら是非。


 今回は以上です。どの作品も満足度は高め。うん、満足。
 さて、今回で今年の目標の1つ「月に1回のblog更新」は達成できました。俺、偉い。
 今年もあと少しですね。このblogも、もう1回くらい更新の予定です。
 ではでは。
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テーマ : 仮面ライダー
ジャンル : テレビ・ラジオ

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