『劇場版ウルトラマンX』観てきました!

寒さが緩み始め、春の到来を予感させるこの頃ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。田川右京です。
本日の記事は、先日公開された『劇場版ウルトラマンX  きたぞ! われらのウルトラマン』の感想です。
スーパー戦隊、仮面ライダーとともに新作を楽しみにしているウルトラシリーズですが、TV版『ウルトラマンX』も毎週楽しく観ていました。待ちに待った劇場版です。

今作を簡単に表すと、「『X』完結編としては甘い完成度だけど、1つの特撮映画としてよく作られた力作」となります。
ドラマや物語としての掘り下げが少し浅い印象を受けますが、ミニチュア特撮やウルトラマンの描写はよく作られています。今までのウルトラシリーズや怪獣映画をよく研究してるんだろうな、と感心しました。特に最終決戦での、人間とウルトラマンが協力して怪獣に立ち向かう姿に胸が熱くなりましたね。
間違いなく「劇場で観て良かった!」と言える作品です。ミニチュア特撮の好きな方や小さな子供のいるご家族には間違いなくおすすめ。

公開初日からあまり時間が経っていないので、ある程度のネタバレを含む感想は追記にて。たいしたことは書いていないと思いますが。
いったんここで終了です。ではでは。



ではネタバレを含む感想です。不満点、評価点の順に書きますね。

今作はシンプルなストーリーではありますが、『X』シリーズを考える上では中途半端な点が2つほど見受けられました。
まず、敵の怪獣であるザイゴーグについて。「閻魔獣」という恐ろしげな二つ名を持っていますが、劇中で脅威が十分に描写されていないので設定倒れの印象を受けます。この怪獣のしでかした脅威といえることといえば、劇中後半で世界主要都市に分身怪獣を送り込んだことぐらい。その分身怪獣も、すぐに駆けつけた仲間のウルトラマンたちに倒されてしまうので……。それ以外だと、目の前に現れたウルトラマンを倒したり、自分を封印していた石の破壊を狙って東京に地中から向かうなど、TV版に登場した怪獣とたいして変わりません。「世界を地獄に変えようとする」というパンフレットの説明と少しかみ合っていない描写に違和感を覚えました。
ザイゴーグから受けた印象は、『X』TV版で描かれた「怪獣と人間の共生」という大地の理想にも繋がります。前述のような描写のために、TV版に登場したガーゴルゴンやグリーザのように倒すべき敵なのか判断に迷います。ザナディウム光線のような設定もあって、「共生の可能性もあったのでは?」と思いました。スパークドールズにできない怪獣なのかもしれないし、分身怪獣を生み出すような凶暴さで共生の可能性は低いのかもしれませんが、そういった面でのフォローが少しでもあれば、大地の理想を上手に描写できたのかもしれません。
また、エックスとの別れも唐突な印象を受けました。人々の思いがどうとか色々想像はできるし、身体を取り戻したエックスが任務に戻るというのも自然な流れなのですが、完結編だからいったんお別れ、みたいな軽さや適当さを感じてしまいます。ユナイト不能になるアクシデントもあったことだし、別れの予感させるセリフなりシーンなりを少しでも入れていれば……。もしかしてカットされたのでしょうか?
映画そのものにはそこまで大きなマイナスとならないけれど、『X』シリーズを締めくくるには少し物足りないシナリオだと思います。劇中で提示されたすべての問題が完璧に解決しなくてもいいし、泣かせるような話をつくらなくてもいい。可能性や展望が描かれるだけで大丈夫。セリフやカットを1つ2つ付け加える程度でいいから、ドラマや物語にもちょっとだけ気を利かせてほしかったと思います。

一方でこの作品には、ミニチュア特撮やウルトラマン・防衛隊Xioの魅力が溢れんばかりに詰めこまれています。
人間・ウルトラマンと怪獣の戦闘シーンは、工夫されたミニチュア特撮で盛り上げられています。戦いの中での爆発や建物の破壊表現、カメラワークが迫力のあるものに仕上がっているので、大掛かりなCG合成等はあまり使われていないにも関わらず、飽きることなく見続けることができました。ウルトラマン単独からXio、そしてウルトラマン・Xioの共同戦線という、物語の流れやシナリオの盛り上がりに沿った味方戦力の移り変わりも良かったですね。
また、初代ウルトラマンやティガといった歴代ウルトラマンもそれぞれの特徴がしっかりと出ていました。ウルトラマンの光線技には放映当時のものを思わせるエフェクトやSEも入っているし、ティガは短い登場シーンの中で3つのタイプを上手に使い分けていました。スカイタイプで空中戦もやったことも好印象。現代の技術で、歴代ウルトラマンの魅力を上手に引き出せていたと思います。
人間の防衛隊であるXioの装備も、おなじみのジオマスケッティに、TV版でXio隊員が使用することのなかった(……はず、たぶん)サイバーカード。ビームの強化やバリア、はては炎をまとっての体当たりまで登場。スーパー戦隊や平成仮面ライダーシリーズを思わせるようなガジェット(玩具)の使い方でした。商売するための道具として軽く考えられがちな玩具だけど俺は好きですし、こういう細かいところを活用してもらえると嬉しいです。
そしてクライマックスでは、ウルトラマンたちによる必殺技ラッシュ。パワーアップしたエックスの放ったエネルギーが世界中に届いて……といった展開が、ここぞとばかりのCG合成による演出などでカッコよく描写されていました。流れるような演出が実に見事。
昭和の時代から続く特撮技法の歴史が濃縮された娯楽映画でした。不満点に比べてちょっと文章の量が短くなってしまいましたが、この素晴らしさは実際に体験しなければわかりません。ぜひ劇場で確かめていただきたいです。

ネタバレ込みの感想は以上です。そこまでネタバレにはならないかな?
マイナス点も含めて色々書きましたが、今年の映画も面白かったです。昨年のものとはまた違う方向性でウルトラマンたちの魅力を引き出せていました。
昨年はウルトラマンのアクション、今年はミニチュア特撮メインの怪獣戦となっていましたが、次のウルトラ映画はどんなものになるのでしょうか。楽しみにしております。
では最後に、1回書いたけどもう1度。
劇場で観て良かった!


本日はここまで。
ではでは。
スポンサーサイト

テーマ : 特撮・戦隊・ヒーロー
ジャンル : 映画

コメントの投稿

非公開コメント

義援金募集
FC2「東北地方太平洋沖地震」義援金募集につきまして
プロフィール

田川 右京

Author:田川 右京
漫画やアニメ、ゲームや小説を広く浅く漁ってます。
好きなアニメ
  『なのは』シリーズ
  『ガンダム』シリーズ
好きな音楽
  水樹奈々さんの曲
好きな漫画
  和月伸宏先生の作品
  大場つぐみ×小畑健作品
  浦沢直樹作品
好きなゲーム
  FFシリーズ
集めてるもの
  ジャンプSQ
  『なのは』関連
Twitterアカウント
   ukyotagawa
pixivID
   ukyo-tagawa
気軽に遊びに来てくださいネ。

最新記事
pixiv
Twitter
月別アーカイブ
カテゴリ
最新コメント
FC2カウンター
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード